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今では普通に世界中で食べられてるトマト!まだ「野生」だった頃の話!? (WRITER・あいか)

2021/6/22

¡Hola! ザ・アミーゴスのあいかです!

スペイン語圏を知るうえで欠かせないのが「食」ですよね。

逆に言えば、「食」を知ることで、その国の歴史や文化の知識も増えると思います。

ということで第1回目の今回は、スペイン語圏、とりわけ中南米由来の食材・食品・料理をテーマとしたいと思います。

 

現在、みなさんの食卓に当たり前のように出てくる食材―トマト、ジャガイモ、トウモロコシ、かぼちゃ、トウガラシ、ピーナッツなどなどー。

実はこれらの食材は全て、中南米由来の食材です!

それではこれらの食材がどのように世界に広まったのか、その経緯を一緒に学んでいきましょう!

本日の焦点は「トマト」です。

 

先ほどトマトは中南米由来の食材の一つだと話しましたが、具体的に現在のトマトはどのように誕生したのでしょうか?

最も有力な説は、最初はペルーを中心としたアンデス地方で野生のトマトを育てる栽培が始まったというものです。

そして、この野生のトマトの種子が風もしくは鳥や野生動物、先住民など人間によって北のメソアメリカ(メキシコと中央アメリカ北西部)に運ばれて、食用として栽培されるようになりました。

1492年には、コロンブスによって新大陸が発見されます。

多くのスペイン人たちが新大陸に続々と押し寄せてきたのです。

その入植者たちがトマトを母国に持ち帰りました。

トマトは、戦利品の一つだったそうですよ!

こうして、ヨーロッパに広がっていった、と考えられているのです。

その後カリブ海の国々やフィリピン、インドなど、当時ヨーロッパの植民地であった地域へも普及しました。

ちなみに、メキシコのお隣の国・アメリカをはじめとする北米にトマトが普及したのは、ヨーロッパに遅れること200年程後のことだと言われています。

つまり、歴史の中で侵略者や探検家、宣教師などの世界進出とともに、トマトは南米からメキシコに、メキシコからヨーロッパに、そして北米、日本へと伝わったのです。

 

このようにトマトが歴史を通して広く世界に伝わっていく中で、さまざまな民族の文化・魅力がミックスされたトマト料理が作り出されてきました。

メキシコ料理にもトマトを使った料理がたくさんありますよね!

例えば、日本でも馴染みの深い「サルサ」にもトマトがよく使われています。

 

みなさんもどんな中南米料理にトマトが使われているのか、ぜひ調べてみてください!

食材・料理から中南米を知ると、より理解が深まると思います。

実は身近な食材・料理が中南米由来だった…という発見があるかもしれませんよ!

¡Hasta luego!

 

参考:

・クラリッサ・ハイマン 著 道本美穂 訳,「トマトの歴史」, 東京:原書房,  2019.10

・カゴメ株式会社 トマト大学

https://www.kagome.co.jp/syokuiku/knowledge/tomato-univ/literature/ 

写真出典:

https://food-foto.jp/free/product_dl.php/cPath/169_181_203/products_id/400555

 

更新日時:2021年6月22日

WRITER : あいか

編集:田中